

(1)(2)ヒダカミセバヤ1,2
日高見せばや(ヒダカミセバヤ)・・・北海道の固有種で、日高、十勝、釧路地方の海岸岸壁やアポイ岳の上部などに分布し、高山に生え、「見せばや」は「見せたい」を意味する古語であるベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草です。 この花の美しさを「誰に見せようか」という意味になるようです♪ 草丈は10cm~15cmで、地下茎を這うようにして伸ばし、茎は斜上し垂れ下がり、葉は扁平で多肉質です! 葉の形は卵形で短い柄があり、縁には波状のぎざぎざ(鋸歯)が少しあります。 葉は青白い緑色に少し紅紫色を帯び、向かい合って生える対生です。

(3)ヒダカミセバヤ3
開花時期は8月から10月で、紅紫色の小さな花が球形になって咲き、花びらは5枚で披針形をしており、星を散りばめたように見えます♪



(4)(5)(6)ハクチョウソウ1,2,3
白蝶草(ハクチョウソウ)・・・原産地は北アメリカで、日本へは明治時代の中期に渡来し、逸出したものが一部で野生化しているアカバナ科ヤマモモソウ属の多年草です。 草丈は80cm~100cmくらいで、茎は細くて直立し、花の時期には弓なりになります。 根際から生える葉は披針形(笹の葉のような形)で、ロゼット状、茎につく葉は互い違いに生える互生、葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)があります!

(7)ハクチョウソウ4
開花時期は5月から11月くらいで、茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い4弁花をつけます♪ 園芸品種には花の色が桃色のものや、白から桃色に変化するものもあり、花径は2~3cmです! 一日花で、下から順に咲き上がり、雄しべは8本、雌しべは1本で、柱頭は4つに裂けます!

(8)ノハラアザミ1
野原薊(ノハラアザミ)・・・日本固有種で、北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地の草原や日当たりのいい斜面に生えるキク科アザミ属の多年草です。 開花時期は8月から10月で、頭花は紅紫色で、枝の先に直立してつき、頭花は小さな筒状花の集合体です! 筒状花は両性花で雄しべと雌しべをもち、花の先にある針のような棒が雄しべです! 先が枝分かれしているのが雌しべの花柱です♪


(9)(10)ヒオウギ1,2
檜扇(ヒオウギ)・・・優雅に広げた葉から特徴的な斑点の入る花を咲かせる丈夫なアヤメ科アヤメ属の常緑多年草です。 東アジア原産の1属1種の植物で、日本にも自生しているやや大型の夏咲き宿根草です♪ 厚みのある剣状の葉が何枚も重なり合い、扇を広げたように見えることから、この名前で呼ばれます。


(11)(12)ヒオウギ3,4
草丈60cm~120cm程度で、葉は長く扇状に広がり、本州・四国・九州に分布します! 花は8月ごろ咲き、直径5cm~6cm程度で、花被片はオレンジ色で赤い斑点があり放射状に開く。午前中に咲き夕方にはしぼむ一日花です。

(13)ヒオウギ5
種子は4mm程度で黒く艶があります♪

(14)ハナトラノオ1
花虎の尾(ハナトラノオ)・・・カナダの東部からメキシコの南部にかけて分布し、日本へは大正時代に観賞用として渡来したシソ科ハナトラノオ属(フィソステギア属)の多年草です。 草丈は50cm~200cmくらい、茎は直立し、断面は四角形で別名を「角虎の尾(カクトラノオ)」と言います♪ 開花時期は6月から9月で、四方に突き出すように花が咲き、花穂は四角錐のようになり、花は下から順に次々と咲き上がっていきます! 花の色はピンクや白や紫色などがあり、花径は2cmくらいの唇形で、内側に紅紫色の斑点があります♪

(15)ハギ1
萩(ハギ)・・・マメ科ハギ属の総称で落葉低木。秋の七草のひとつで、花期は7月から10月!東アジア、南アジア、北米東部、オーストラリアの、温帯・亜熱帯に分布し、数種ありますが、いずれも比較的よく似た外見です♪



(16)(17)(18)トチバニンジン1,2,3
栃葉人参(トチバニンジン)・・・ 花期は6〜8月、北海道〜九州の山地の林内に生え、草丈さ50〜80cmのウコギ科トチバニンジン属の多年草です。 茎は直立し、頂に長柄のある葉を3〜5個輪生させ、葉は5小葉からなる掌状複葉です! 中心から1個の花茎を立て、球状の散形花序に黄緑色の小さな花を多数つけます♪ 果実は直径6〜7mm、赤く熟し、先端に2個の花柱が残っています! 花はこちら ⇒ 👉栃葉人参の花
D3s+TAMRON SP AF180mm F/3.5 LD MACRO 2019.08.26 撮影 於:栃木 栃木 花の江の郷